「津久井やまゆり園」障害者無差別殺傷事件の判決に対する声明
先日、相模原事件の植松聖被告に死刑判決が下されましたが、全国自立生活センター協議会はその判決に対する声明文を出しました。
全16回に及ぶ裁判では、植松聖被告の責任能力の有無が争点になっており、判決文においても責任能力の有無についてのみ言及されました。また、殺傷人数の多さが死刑判決の理由としています。植松聖被告の反省のなさやヘイト発言には踏み込んでいません。Ablism(能力主義)と優生思想の関連に触れることなく、社会に蔓延する優生思想の危険性について全く触れられなかったことは、この事件の波及性を社会に訴える機会を逸した多くの課題を残す裁判となりました。
これからも障害のある人が一人の人間として尊重され、名前を隠されるようなことがないような社会の実現に向け、命の重さや尊さ、不要な命などなく、人間の存在そのものに価値があることを訴え続けていく決意を表明する意味でも声明文を作成しました。
なお、SNSなどでの拡散は歓迎します。
▽相模原事件の判決に対する声明文(2020年3月23日)(ワード版)
▽相模原事件の判決に対する声明文(2020年3月23日)(PDF版)