5月11日から、衆議院厚生労働委員会での実施的な法案審議が始まった。
その事を受けて私たち「障害者の地域生活確立の実現を求める全国大行動実行委員会」は、5月12日、北は北海道から南は沖縄まで全国各地から2,000名の仲間が厚労省前に集結した。同時に、日比谷公会堂、日比谷野外音楽堂に全国各地から6,600名も集まった。日本障害者協会(JD)が主催、障害者8団体関係の他7団体が協賛し、「障害者自立支援法案を考えるみんなのフォーラム」も開催された。
フォーラム内容で印象的だったのは、自民党八代議員が「当事者抜きで決めるなというが、自民党は当事者団体と週1回勉強会を開き、政省令につながる案を検討したうえ、自立支援法案に賛成した。」というので、朝日議員が「そういう話を国会へ出すべきだ。」と指摘。会場には、「自立支援法に問題あり」という雰囲気が漂っていた。このように「国会での慎重審議」を求める約8,600名の障害者、関係者が怒りと先の見えない不安を抱え霞ヶ関に集まり、社会へのメッセージとした。
夕方私たちは、厚労省前の抗議集会を終え、JDフォーラムの集会を終えた200名も加わり2,000名もの長い隊列を組み「いざ国会へ」。請願デモをスタートさせた。衆議院議面会館前と参議院議面前で、こちらからの要望と議員からのエール交換を行い、「7項目への解明と慎重審議」を求めた。
その後まとめの集会では、500名が残り今回の行動アピールを提起し、皆で今後の活動への意志を確認した。ピープルファースト、名古屋AJUから、今の私たちの状況を訴える歌をみんなで合唱した。その時、たまたま通りかかった喜納昌吉参議院議員が飛び入りで「花」を私たちへのエールとして熱唱してくれ、大いに盛り上がった。最後に参加者全員でペンライトを上に掲げシュプレヒコールと共に、みんなの声を国会に届け、1日の行動を終えた。
13日の朝からは、国会審議の傍聴行動、国会前集会を約300名の仲間が行った。前日の国会請願デモでの行動が審議にも影響を与えていた。私たちの行動の思いを受け止めてくれた野党議員からは、「8,000人もの障害者が集会を行った」と述べられた。
私たちはこれからも「障害者の地域生活が後退させられるような法案は認められない」「要望7項目の徹底解明と慎重審議」を求め、これからの国会審議での審議や参考人招致を見守り、私たちの声をきちんと受け止め、本気で国会で審議していくことを引き続き求めていきます。
すべての障害者の地域生活確立の実現を求めていくために
みなさん、これからも共に闘いましょう。
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