2005/05/19『京都新聞』 京都 |
「障害者の負担増が問題」 自立支援法案反対 京で理解求める
国会で審議中の障害者自立支援法案の問題点を訴える集会が十八日、京都市中京区の市役所前で開かれ、障害者らが市民にこれまで以上の負担が必要になる法案への反対を訴え、理解を求めた。
日本自立生活センター(南区)などが主催して開いた。医療や介助サービスを利用する時、障害者に一定の負担を求める「応益負担」など、同法案の問題点を多くの市民に知ってもらおうと開催した。
約百人の障害者らが参加。京都頸髄損傷者連絡会の水村善男会長が「着替えや歯磨きなど日常生活の普通の行動にまで、障害者に金を求める法案だ。私たちの悲痛な叫びに耳を傾けてください」と通行人らに呼びかけたほか、参加者は四条河原町や京都駅前などに分かれてビラを配った。
この日は「障害者の地域生活確立の実現を求める全国一斉大行動」として、同様の取り組みが全国で開かれた。同センターの集会も、同大行動の一環で開催した。
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2005/05/19『朝日新聞』 大阪・北区 |
障害者自立支援法案 慎重審議を求め北区で街頭活動
障害者自立支援法案の審議が国会で進む中、大阪市内の障害者らが18日、北区・梅田周辺で法案の慎重審議を求める街頭活動を実施した。
障害者を支援する団体などによる全国的な行動の一環で、NPOや団体の障害者やスタッフら約60人が参加。ビラを配ったり、マイクで訴えたりした。
現在は所得に応じて福祉サービスの費用を負担しているが、法案では原則1割負担を求める「応益負担」になる。
NPO法人「自立生活夢宙センター」副代表の平下泰幸さん(39)は、「生活がかかった問題なのに障害者抜きで審議が進んでいる。私たちの意見も採り入れてほしい」と話した。
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2005/05/19『朝日新聞』 大阪・堺 |
障害者自立支援法案 堺で家族ら150人問題点を訴える
国会で審議中の「障害者自立支援法案」の問題点を訴えようと、堺市内の障害者や家族、支援者ら約150人が18日、南海堺東駅前で街頭活動をした。この後、障害者施策の充実を求める陳情書を市や市議会に提出した。
同法案は、これまで別々だった身体、知的、精神の障害者サービスを一元化しているのが特徴。費用面では、これまで所得に応じた「応能負担」だったが、原則1割の自己負担を求める「応益負担」に変わる。
この日は参加者のうち約15人がリレートークし、「新たな負担が増えれば、障害基礎年金だけの収入では地域での自立生活が難しくなる」「親元を離れてグループホームで生活をしているが、負担に耐えられるか不安だ」などと訴えた。
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2005/05/19『大阪日日新聞』 大阪 |
自立支援法の慎重審議要望 府内の障害者団体
今国会に提出されている障害者自立支援法案の慎重審議を求め、大阪府内の障害者団体などが十八日、府に対して緊急要望書を提出し、大阪市中央区の府庁周辺など府内約三十カ所で街頭活動を行った。
要望書は、同法案による「応益負担」導入などに関して「障害者の生活を根本から脅かすものとなる」と指摘。府に対しては、国への働き掛けや現行サービス水準の維持などを求めている。
街頭活動は同日、関係団体の呼び掛けによって全国約百カ所で実施された。府に対して要望書を提出した「障害者の自立と完全参加を目指す大阪連絡会議」(大阪市天王寺区)の古田朋也事務局長は「法案が成立すれば大打撃を受けることになる。今のサービスのレベルが下がらないように、府も意見を発してほしい」と話していた。
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障害者自立支援法案に反対
医療費負担増などにつながるとして、県内の障害者3団体が18日、奈良市の近鉄奈良駅前などで、障害者自立支援法案への反対を訴える啓発活動を行った。同法案は今月末にも成立する見通しだが、各団体は行政に慎重な審議を求めるよう、市民に協力を訴えた。
全国の障害者団体による一斉行動の一環。近鉄奈良駅前では、午前11時30分から約2時間、障害者の自立生活を支援する「フリーダム21」のメンバーら約20人が、「福祉予算削減反対」と書いた横断幕を掲げ、「私たちの声が国会に届くよう協力を」と声をかけながら、チラシを配った。
フリーダム21の米本佳由代表(48)は「福祉行政は、予算が足りなければ削減すればいいという単純なものではない。市民にも社会福祉を一緒に考えてもらいたい」と話した。
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2005/05/19『毎日新聞』web版 奈良 |
障害者自立支援法案:障害者や家族ら、法案の“不備”アピール /奈良
障害者に医療費の原則1割負担を求める「障害者自立支援法案」に反対しようと、奈良市の近鉄奈良駅前などで18日、障害者らが法案の不備を訴えるアピール活動を展開した。家族や支援者らも参加。近鉄・JR奈良駅前、JR王寺駅前の3カ所で、チラシを配ったり、通行人に「法案に反対。障害者に生きる権利を」などとスピーカーで呼びかけた。
脳性まひを患う奈良市般若寺町の白杉真さん(27)は「障害者は障害年金だけで生活している人が多い。法案が成立し、医療費の一割負担が実施されれば、生活が出来なくなる」と訴えていた。【大久保陽一】
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2005/05/19『読売新聞』 兵庫 |
障害者ら「反対」スピーチリレー 自立支援法案 負担増 普通の生活送れぬ 三宮
国会で審議中の障害者自立支援法案を巡り、県内在住の障害を持つ人たち約80人が18日、神戸・三宮で「1分間スピーチリレー」を行い、「負担が増え、普通の生活が送れなくなる」と反対を訴えた。
法案は身体、知的、精神の障害福祉制度を一元化し、効率化したもので、費用の9割を国と自治体、1割を利用者負担としている。現在の支援費制度は所得に応じて負担割合が異なるが、神戸市では支援費受給者の8割程度が負担なしでサービスを利用できるという。
この日、障害者らは神戸マルイ前で一人ずつマイクを握るなどして、買い物客らに「私たちには皆さんが空気を吸うのと同じように介護が必要」「ただ普通の生活をしたいだけ」などと呼びかけた。
筋ジストロフィーで全身が動かない西宮市の藤原勝也さん(24)は「私はほぼ24時間介護が必要だが、支援費のおかげで地域の中で生活できている。『改悪』しないでほしい」と話した。
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2005/05/19『毎日新聞』web版 兵庫 |
障害者自立支援法案:普通の生活したいだけ−−神戸でスピーチリレー/兵庫
◇トイレ、食事……お金が必要になります−−市民に理解求める
今国会で審議中の障害者自立支援法案に対して、障害者たちが意見を述べる「一分間スピーチリレー」(県自立生活センター協議会主催)が18日、神戸市中央区の神戸丸井前で行われ、車椅子の障害者たちが交代でマイクを握り、「私たちは普通の生活をしたいだけです。法案に私たちの声を」と通行人らに訴えた。【小園長治】
同法案は、介護経費に利用者負担を盛り込んでおり、障害者団体や福祉団体などが反対を唱えている。しかし、この法案に対する社会の関心が低いことから広く市民に理解を求めるため、スピーチリレーが行われた。
障害者たちは「私たちの生活は介護を必要としています。法律が成立すると、トイレに行くにも、食事をするにも毎回お金が必要になります。就労の保障もないのに、サービスの負担金が課せられる。これでは自立した普通の生活は困難です。私たちの生活に関係する法律だから、(国会は)私たちの声に耳を傾けてほしい」などと意見を述べた。
障害者の自立を支援するNPO法人メインストリーム協会の廉田(かどた)俊二理事長は「私たちは必要以上の介護を求めているわけではありません。介護を必要としている人に、必要な介護を求めているだけです。広く市民の支持を得て、障害者の声を国会に届けたい」と話していた。〔神戸版〕
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2005/05/19『朝日新聞』web版 兵庫 |
自立支援法案に異論/重度障害者らスピーチ
今国会で始まった障害者自立支援法案の審議に当事者の声を反映さそうと、重度の身体障害がある市民約100人が18日、神戸市内で法案に対する反対意見をスピーチリレーで訴えた。
街頭活動は、障害者の支援組織でつくる県自立生活センター協議会の主催。同法案は、障害の種類で別々だったサービスを一元化する一方で、サービスの利用者に原則1割の費用負担を求めていることから、障害者や家族の間では反対が強い。
参加者の1人、石地かおるさん(37)は、全身の筋肉が萎縮(い・しゅく)する障害があるが、年金と生活保護を受けて神戸市内で一人暮らしをしている。「トイレに行くにも水を飲むにも必要な介助にお金が要るという法案の考え方はおかしい」と、法案への異議を訴えた。別の参加者は「重大な法案が十分な議論をされずに通ろうとしている。もっと一般市民にも関心をもってほしい」と話した。
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2005/05/19『神戸新聞』web版 兵庫 |
障害者自立法案「反対」 神戸で当事者ら訴え
国会で審議中の「障害者自立支援法案」には当事者の意見が反映されておらず不備が多いとして、神戸、姫路市や阪神間の障害者ら約百人が十八日、神戸市中央区の三宮駅周辺で法案の廃案などを求めて街頭キャンペーンを行った。
同法案は障害者福祉の財源確保のため、介護や施設利用などサービス利用に応じた負担を課すなどの内容。自立生活を営んでいる障害者からは「トイレや食事など日常生活支援まで利用料がいるのはおかしい」などとの批判が出ている。
この日は小雨が降る中、車いすの参加者らが約三時間、交代でマイクを握る「一分間スピーチリレー」で市民に理解を求めた。言語障害があるため、機械音声で主張を発表する人もおり、通行人が足を止めて聞き入る場面もあった。
サービスを使って、親元からの独立に踏み切った槙下恵子さん(53)=神戸市兵庫区=は「やっと人間らしい生活になったのに、その権利を奪わないで」と懸命に訴えていた。(直江 純)
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