Monthly Archives: 12月 2018
名古屋城木造復元、エレベーター不設置の撤回を求めるネット署名、ご協力のお願い
▽署名、詳細はこちら(外部リンク:change.org)
名古屋城木造天守復元、エレベータ不設置はバリアフリー法違反であり人権侵害!名古屋市の決定にストップ!!
下記、抗議内容。
1. EV 設置を求めるのは障害者団体のわがままでは無い
バリアフリー社会は市民みんなが共有するもの。EV は広く様々な市民、高齢者、障害者、妊婦、小さい子連れの方、体の弱い方、病気の方など、階段昇降が大変な方には必要です。1980 年代以降、多くの障害者団体が身を呈して声をあげ運動し、街や交通機関に EV 設置が進み、”誰にでも等しい利便性”は多くの市民へもたらされてきました。
2. 史実に忠実な復元って本当?
河村たかし名古屋市長は「原図通りに木造復元する」「だからEVは付けない」と言います。史実に忠実な城を望む方がいるのもよく分かります。しかし、もし「史実に忠実」で無かった場合どうなるのでしょうか?これは税金を投入して建設し、人が利用する新しい現代の建物です。建築法により、防火・耐震・避難などの設備が必要となります。「史実に忠実」と言いながら現在進められている工事内容は、基礎のコンクリー ト には鉄が使われ、耐震ダンパーも鉄製です。その他照明などの電気設備やその配線も付きます。スプリンクラー設置に至っては、外にタンクが設置され、配管は壁の外から穴を通して水を送り込みます。避難用には、原図にない階段も作られます。何故EVだけ頑なに排除しようとするのでしょうか?
3. バリアフリーは世界共通!
ローマのコロッセオ、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿、中国の万里の長城など今や世界の歴史的建造物にはEVが付けられています。世界では歴史的建造物の保存とバリアフリー設備の設置は共に大切な価値と考えられ共存しています。
国連の障害者権利条約をはじめ、国内の法律もバリアフリーを義務付けています。
日本は障害者権利条約に批准し、障害のある人の権利の保障を世界に宣言しています。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催で海外から多くの観光客を迎えるに当たって、バリアフリーをさらに推進する必要があり、又、名古屋城は特別史跡として、それを率先して進める立場にあります。先進国である日本の三大都市名古屋がこのような事態をこのまま受け入れてしまうことは世界各国の方々からはどのように映るのでしょうか?
4. 新技術は EV より優れている?
市長は、新技術が完成すれば、この技術でどこでも登れると言います。
私たちも技術の進化は大いに歓迎ですが、河村たかし名古屋市長のこれまでの説明では、二足歩行のロボット、パワーアップした人がカゴにおぶって登るなど全く未熟な技術。EVは新しい動力の誕生から 180 年かけて進歩しました。これほど多数の人間を同時に確実に、安全かつ迅速に移動させる技術はありません。曖昧な思考で人の未来や尊厳を奪うことがあって良いのでしょうか?
5. バリアフリーの考え方って何?
河村たかし名古屋市長は障害者を個々に登れるようにするのがバリアフリーだと思っているようです。通常は、みんなが通る通路の障壁を取り除くのがバリアフリーの考え方です。特別な方法、 特別な通路はむしろバリアフリーに反します。「復元」であっても新しく建てる公共施設。それがまったくバリアフリーに対応していない。2019年に河村たかし名古屋市長が施行する「障害者差別解消条例」は一体どうなるのでしょう?
- 愛知県の大村秀章知事
愛知県の大村秀章知事は、名古屋市が木造復元する名古屋城天守閣にエレベーターを設置しない方針を示していることについて、記者会見で「障害者の基本的人権に関わる問題で、極めて重大な事案だ」と指摘、県としての対応を検討する方針を示した。(2018年5月14日:朝日新聞) - 城郭考古学者・千田嘉博教授
私たちが今つくるべきなのは、今の時代にそくした誰もが豊かな文化とわが国固有の歴史を体感できる史跡です。障害などによってそれを享受できない人がいてはいけないのです。(2108年8月17日Yahoo!ニュース)
私たちは、「エレベーター設置」が実現するまで、障害者団体はもとより、高齢者や子育て世代の方々、市民団体とも連携し、今後も様々な行動を継続して参ります。そのことがこれまで築いてきたバリアフリー化による、街や交通機関の”誰にでも等しい利便性”をさらに広げるものだと思い活動を継続し引き続き、河村たかし市長、名古屋市へ「復元する名古屋城木造天守閣エレベータ不設置」撤回を求めます。
以上
WINがグローバルパートナーシップ賞を受賞!
12月3日は国際障害者の日です。この記念すべき日に、日本のCILがアジア・中南米・アフリカでのCIL設立・支援をしてきたことを称え、アメリカのCILアクセスリビングからWIN(世界のCILネットワーク)に対して「グローバル・パートナーシップ賞」が贈られました。日本を代表してJIL代表の平下さん(夢宙センター)がスカイプ越しにスピーチし、現地でインターン中のノアこと大橋さんが盾を受け取りました。2016年に来日し、夢宙センターでおもてなしを受けた副代表のデイジーさんが、改めて日本の障害者リーダーが行ってきた貢献をアクセスリビングのみんなに説明。平下代表からは、日米の関係強化に大きく寄与し、コスタリカにも来てくれたアクセスリビング代表のマーカ、来日してくれた副代表のデイジー、そして日本のユースをいつもエンパワメントしてくれるアンバーの名前を挙げながら、感謝の気持ちと、これからも世界のIL運動のために日米関係を強化していこう、というスピーチがありました。2014年から数えて5年目。日米の相互訪問を通じて、ILを通じた障害者のつながりが強まっています。WINは、ILに出会うことを、同じ思いを持つ仲間との出会いを待っているひとりひとりの仲間のために、これからも力をあわせて活動を進めていきます。Lead on!
(自立生活センターSTEPえどがわ 曽田夏記)
Happy International Day of Persons with Disabilities! Today became a big day to us as Access Living presented a “Global Partnership Award” to WIN for having contributed to the establishment and development of CILs in Asia, Central and South America, and Africa. Kozo Hirashita, President of the JIL (Japan Council for Independent Living Centers) delivered a short speech, while Noah accepted the award in person. Kozo expressed his deep gratitude especially to Marca Bristo, President& CEO, who have first contributed to build a friendship between U.S. and Japan, to Daisy Feidt, Vice President, who have then strengthened our friendship through her visit to Japan, and finally to Amber Smock, who have been always there to empower Japanese youth with disabilities.
It has been 5 years since Satoshi Sato, Director General of DPI Japan, took an initiative to start a dialogue with American leaders with disabilities in 2014 for the Global IL Movement. Today we have witnessed our bonding getting stronger and stronger through our continuous exchange. We, members of WIN, will continue our collective efforts for every single person in this world, who is waiting for us to touch their lives through the philosophy and practice of IL. Lead on!
(Message written by Natsuki Soda, CIL STEP Edogawa, Japan)