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ネパール被災障害者支援0727

ネパール被災障害者支援第二弾(7/27~8/2)報告

当会の協力団体であるNPO法人さくら車いすプロジェクトのハビブさんが7/27~8/2までネパールを再訪し、車椅子製作の支援を行ってきました。現地からレポートが届きましたのでご紹介いたします。

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ネパールにおけるアルミニウム製車いす製作について

カトマンズ自立生活センター(以下、CILカトマンズ)は、ネパールにおいてアルミニウム製車いすの製作を開始した。(本事業は、全国自立生活センター協議会、メインストリーム協会, さくら車いすプロジェクト, AMDA, カトマンズ大学, ネパール女性・子ども社会福祉省(Ministry of Women, Children and Social Welfare Nepal)の援助を受けている)。さくら車いすプロジェクトから、Habib ur Rehman氏が車いす技術者養成の専門家としてネパールに訪問した。

◆2015年7月27日
Habib氏はネパールに到着した。現地CILのKrishna Raj Chaudhary氏と彼のチームがHabib氏を出迎え、ドゥリケルへと向かい、Habib氏はその足でサンガ頸椎損傷者リハビリテーションセンター(以下、SIRC)へ赴いた。そこで何人かのスタッフに会い、パキスタンで支給された車いすの状態をチェックし、同リハビリテーションセンターのスタッフに車いす修理について教授した。夜にはカトマンズ大学のワークショップを視察し、参加者と会った。この日彼はドゥルケルのゲストハウスに滞在した。

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◆2015年7月28日
Habib氏はネパールのCILやカドマンズ大学、SIRCからの参加者に対して、車いすに関する理論と知識を教授した。併せて、車いすのデザインに関する詳細な技術と知識をも伝授した。この日は本プロジェクトに17人の参加があった。

◆2015年7月29日
Habib氏は車いす作製のために、アルミニウムをどのように切断し、折り曲げるのかといった知識を伝授した。

◆2015年7月30日:車いすワークショップ in ネパール
本ワークショップにおける主な目的は、車いすに関する基本的な情報や、その重要性、そして政府機関や民間セクターにおける役割について情報提供することである。女性・子ども社会福祉省担当次官が、本ワークショップの主要なゲストである。本省の事務局員やCILカトマンズのGanesh KC氏、 カドマンズ大学のGokul Poudel氏、さくら車いすプロジェクトのHabib氏、そしてAMDA-JAPANの西嶋望氏は、車いすの重要性、そしてそれが政府機関、民間機関においていかに重要かということをパワーポイントによってプレゼンテーションを行った。政府機関や民間機関、そして障害者団体やその他の組織から、50人ほどの参加があった。全ての参加者はこのプレゼンテーションに対して、コメントやフィードバックを残していった。CIL事務局員のKrishna Gautam氏は本ワークショップに関する説明を施し、全てのゲストと参加者を歓迎した。そしてCIL所長のGanesh KC氏が議長を、プログラム運営は同じくCILスタッフのBhoj Raj Shestha 氏がそれぞれ務めた。

◆2015年7月30, 31日
Habib氏はカドマンズ大学にて、車いす溶接と結束の方法を伝授した。

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◆2015年8月1日
Habib氏はワークショップにおける車いすに関するトレーニングを継続。そして夜にはCILが全ての参加者とトレイナーを招待して、ラリトプールにおいて送別会を行った。そこで全てのゲストは日本食を大いに楽しんだ。

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◆2015年8月2日
CILは数人の研修生とHabib氏とのミーティングの機会を設けた。本ミーティングの目的は以下の三点である。「①車いすに関する研修の促進、②車いす生産の継続、③さくら車いすプロジェクトからの助成を得ること」。CILはHabib氏とさくら車いすプロジェクトの多大なる支援に感謝の意を示した。同様にメインストリーム協会や、車いす生産をサポートしてくれる開発パートナーに対しても謝辞を述べた。そしてCILはネパールで車いすの生産を続けることを決定した。現在、Krishna Chaudhary氏のリーダーシップの下、車いす製作のためにスタッフを結集している。Krishna Prajapati氏は溶接工(Welder)として、Krishna Acharya氏は結束工(Binder)として、そしてJosh Bdr DC, Surendra Chaudharyの両氏は助手として、それぞれの役職に任命されている。

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文科省の「特別選定」映像作品に選ばれました!

文部科学省が実施する教育映像等審査制度において
当会が企画・製作した「風は生きよという」が「特別選定」映像に認定されました!

「特別選定」は、「選定」作品の中でも特に優れた作品に与えられるものです。
また対象は「少年向き」「青年向き」「成人向き」「家庭向き」と全ての対象において「特別選定」となりました。
ぜひ、地域での自主上映会だけでなく、学校、福祉施設等でも上映会の企画・検討をよろしくお願いいたします。

映像作品等の審査結果について(通知)

映画「風は生きよという」ホームページを公開しました!

映画「風は生きよという」ホームページを公開しました!

当会では2014年度キリン福祉財団様からご助成いただき、呼吸器を使いながら地域で自立生活をする重度障害者のドキュメンタリー映画を製作しました。本映画は2015年度協議員総会で加盟団体の皆様にお披露目させていただきましたが、自主上映会の受付をはじめました。ぜひ皆さんの地域でも自主上映会を企画してみていただけませんか?

~チラシより抜粋~

もしもあなたが、病気や障害のために身体を動かせなくなったとしたら、どんな人生を想像しますか?映画が映し出したのは、ふつうの街でふつうの生活を送る人びと。特別なことといえば、呼吸するための道具・人工呼吸器を使用していることくらい。淡々とその生活を映し出し、歩んできた人生を見つめた時、浮かんできたのは日常の尊さ。たくさんの支援が必要だからこそ、多くの人に出会え、自由に動くことができないからこそ、生きてあることに感動する。じんわりとこころを揺する、人と人とが織りなす物語。
もしも あなたに、思うように身体を動かせない、そんな日が来た時は思い出してほしいのです。映画の中を駆け抜けていた、風の音を。その風に包まれた人と人とが、支えあいながら生きていたことを。

監督・撮影・編集・ナレーション/宍戸大裕

2015年/日本/81分/ドキュメンタリー

映画「風は生きよという」facebookページ

風は生きよという

自主上映会のご案内(word)

自主上映会のご案内(PDF)

9月中旬にコンテナ輸送を計画中です。

次回のコンテナ輸送を9月中旬に計画しています!
ぜひご協力ください。

当会では、NPO法人さくら車いすプロジェクトと協働し、使われなくなった電動車椅子を、定期的に船便(コンテナ)で海外に送付しています。車いすを提供していただける方はまずは、事務局までご連絡ください

首都圏、関東近隣は集荷にお伺いしています!
関東近隣は、集荷にお伺いすることも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。なお事務局が集荷にお伺いする場合は、協力金として3000円のご負担をお願いします。協力金は、集荷にかかる燃料費や電動車いすの整備費に充てられます。皆様のご協力をお願いいたします。

電動車いす整備方法の研修 日本で集めた車いす

福祉事業関係分野における事例調査アンケートのお願い

来年4月1日から施行される障害者差別解消法に向け、厚生労働省 障害保健福祉部企画課より調査依頼がありました。
ご多用中とは思いますが、ご協力よろしくお願いいたします。

【調査対象】 障害のある方、そのご家族、支援者、福祉事業に携わる事業者
【調査目的】 福祉事業分野における障害のある方に対する「合理的配慮」の好事例と障害を理由とする「不当な取扱い」にかかる事例を収集すること
【調査期間】 2015年7月27日(月)~8月21日(金)
【回答方法】 インターネット上で回答できるwebフォームから、もしくは、印刷して郵送
webは以下のURLよりご確認ください。
http://www.mizuho-ir.co.jp/topics/2015/sabekai.html

 

 

ネパール被災障害者支援0717

当会では引き続きネパール被災障害者支援金を募集しています。みなさまのご協力をお願いいたします。

■ネパール被災障害者救援基金受付口座についてのご案内

東北関東大震災救援本部は、2014年度末で活動を終了することとなっていますが基金の専用口座の開設手続きにはたいへん時間がかかるため、今回、救援本部の口座で「使途限定」で受け入れいたします。

(1)郵便振込の場合は
口座番号:00140-7-429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト

*通信欄に「ネパール被災障害者救援基金」とお書きください。

(2)銀行振込の場合は
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)支店
口座番号:(当)0429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト

*お振込みの際は、「ネパール被災障害者救援基金」へのお振込みであることを
全国自立生活センター協議会までご一報ください。

 

CIL活動中!救援と復興 2ヶ月間のインパクト

2015年4月25日、ネパールでマグニチュード7.9の大地震があり、多くの地域が被害に遭いました。人口が密集した首都カトゥマンドゥを始め、シンドゥパルチョーク、ゴルカ、ヌワコット、ダディンなどの地域が最も影響を受けました。また、このようなとてつもない震災に対応できるような基礎的インフラや、救援物資の整っていない辺境地域も被災しています。ほぼ百年間で最悪の自然災害です。最新の統計では死亡者数は8,943名にのぼり、重傷を負った人やがれきの下敷きになった人があふれています。最新報告によると負傷者数は22,059人となっています。人々は、今回の地震で、無数の命を失うとともに、家や地域コミュニティ、生きる糧をも失いました。死者の中には、辺境地域で亡くなった46名以上の障害者や、未だに行方不明の方も含まれています。今回の地震で、12,000人の障害者が被災したと言われており、2,000人が負傷し、そのうち600人が脊椎損傷を負ったと言われています。障害のある親の亡き後、その子どもたちも悲惨な状況に追い込まれています。中には亡くなったり、行方不明になった子どももいます。このように悲惨な地震により、恐るべき多くの人命、財産、動物が失われたと言えます。
私たちの国ネパールとその国民は、この災害を生き延びるため、可能な限り全ての支援を必要としています。地震で一番最初に被災するのは障害者です。インフラ、安全な場所、救援物資、介助者サービス、車いすが不足しているため、おびただしい数の人々が現在も危機に瀕していますが、この状況を変えることはできます。多くの地域で救済が待たれており、被災者の状態は予想以上に厳しいものです。他の人たちと同様に、障害者も家族と一緒に、空き地にテントを張って屋外避難しています。しかし、テントの数が限られているので、夜間や雨が降れば状況はさらに悪化します。ネパールには、車いすユーザーが使用できる公共のトイレ、公共交通機関、インフラはほとんどありません。誰もが食料危機を恐れて食料を備蓄しているので、食料品の市場価格が高騰しています。政府からの救援資金も全ての地域に十分に届いていません。
また、多くの人が地震で負傷し、障害を負っています。障害者の住居も多くが全・半壊していることがわかりました。屋外で暮らすうちにパニックに陥り、いますぐ救援を必要としている人もいれば、ホームレスになってしまった人もいます。住居にひびが入っており、今でも微震が続いているため、怖くて家の中に入れない人もいます。

障害者自立生活センター・カトゥマンドゥ(CIL)は、2015年4月25日の大震災と、5月12日の大地震によって被災した障害者とその家族や子どもに援助の手をさしのべるべく、この2ヶ月間不休で働き続けてきました。

ジャウラケルにある障害者のための仮設避難所
CILカトゥマンドゥは、地震の被災者を特定したため、彼らの救済に踏み出しました。CILはすぐさま国立動物園の前にあるジャウラケル・サッカー場にテントを設置しました。CILの仮設テントには、カトゥマンドゥ、ラリトプール、バクタプール、シンドゥパルチョーク、ダディン、ネワコット、ラムタンなどから来た80名の障害者とその家族や子どもが避難しました。彼らの多くは車いす利用者で、ポリオ、脊損、CP、切断、盲、精神障害などをもっています。

テントはネパール赤十字社が設置してくれました。また、食料品、毛布、ベッド、尿道用カテーテル、医薬品、その他被災者がすぐさま必要とする物品を配布するために、ミッション・イースト・ネパール、エンゲージ、日本メインストリーム協会、FNCCI、その他ネパール国内や国際社会の個人の支援者の方々が支援してくださいました。当初数日間は移動式のトイレがなく、動物園のトイレを利用していましたが、車いす利用者が使える形態になっていないため、苦労していました。CILカトゥマンドゥは、強力な資金的な裏付けがない中、右往左往しながらも、支援に踏み切りました。CILは、メインストリーム協会とパキスタンのマイルストーンの支援を受け、移動式トイレを設置することができました。

ラリトプールのチャサルにある新しい避難所への引っ越し
CILカトゥマンドゥは、ジャウラケルに滞在している地震被災者の新居を探してきました。その結果、35人の障害者が、CILの支援を受けて賃貸の部屋に引っ越しました。残る45人は、ラリトプールのチャサルにある新しい避難所に移転しました。この新しい避難所には、ネパール赤十字社が設置したテント10張があり、トイレやキッチンも完備されています。住居を完全に失った障害者や、新居を探すのが困難な障害者が、この新しい避難所に引っ越しました。国内外からの支援を受け、CILが食料品、飲料水、ボランティアを提供してい

車いすと救援物資の配布
CILカトゥマンドゥは、72台の標準タイプの車いすを地震の被災者に配布しました。配布された車いすは、全国自立生活センター協議会(JIL)とネパール政府の支援を受け、パキスタンとネパールで製造されたものです。CILは、この他にも食料品、毛布、ベッド、尿道用カテーテル、医薬品、その他地震の被災地に住む被災者がすぐさま必要とする物品を配布しています。救援物資は、100人以上の障害者に配布されました。また、被災者が必要な時にすぐ使えるようにと、100名の障害者に対し1,500ルピーずつを提供しました。

尊厳のある救援
CILは、食料品の入ったファミリーパックを、障害者の家族200組に配布しました。ファミリーパックには、食料品:米、豆類、油、砂糖、麺類、砕いた米、石けん、浄水タブレット、衛生的なカテーテル、ウロバッグ、その他のアメニティが入っています。
ピアカウンセリングと精神的・社会的サポート
1. CILは、仮設の避難所キャンプに住む障害者の精神的・社会的ニーズに応えるため、32名の障害者に対しピアカウンセリングを実施しました。
2. CILは、日常生活支援をする介助者と精神的・社会的救急に対応するカウンセラー9人を動員しました。

レクリエーション活動
CILは、フォーシーズン・ツアー・トラベルの支援を受け、ゴダウォリへの日帰りツアーを実施しました。避難所で生活する障害者たちが、ピクニックやスポーツを楽しみました。ジャウラケル国立動物園も、地震被災者を動物園に招待してくれました。また、マンダラ劇場は、レクリエーション活動として、被災者を劇場へ招待してくれました。

アドボカシー活動
CILは、ネパール政府や国内外の組織に対し、定期的にアドボカシー活動を行っています。CILは、地震で被災した障害者を支援するよう要請しています。CILは、女性・子ども・福祉省、国家計画委員会、財務省、JICAネパール、(在ネパール)日本国大使館、赤十字社などの組織とも度々会合を持ちました。また、CILは嘆願書を作成し、ネパール政府、国際NGO、国連機関、銀行、私企業に対し、精神的、技術的、資金的支援を要請しています。

アウトリーチ先
カトゥマンドゥ、バクタプール、ラリトプール、ダディン、ヌワコット、シンドゥパルチョーク地区

パートナー/支援者
CILが障害者へのアウトリーチ活動を実施できるのも、以下に示した国内外のパートナーの皆さまの寛大な支援と団結のお陰です。
1.ネパール赤十字社
2.日本メインストリーム協会
3.全国自立生活センター協議会(JIL)
4.スウェーデンSTIL
5.ミッション・イースト・ネパール
6.アメリカのスーザン・ヘンダーソン
7.ポート・ライト・ストラテジー
8.香港のジャッキー・チェン
9.パキスタンのマイルストーン
10.台湾「新活力」
11.エンゲージ
12.ネパール韓国協会

詳細はこちらから

ご支援・ご協力いただける方は、お気軽にお問い合わせください。
障害者自立生活センター CILカトゥマンドゥ
Mr. Krishna Gautam  クリシュナ・ゴウタム(男性)
Secretary General, 事務局長
Jwagal-10, Kupondol, Lalitpur, Nepal
info@cil.org.np
http://www.cil.org.np

翻訳協力:大野純子さん(沖縄県自立生活センター・イルカ)

喀痰吸引の研修テキストについて

厚労省のホームページで公開されている研修テキストですが、
各団体で毎回印刷することが負担になっているというお声をいただき
まとめて安く印刷しています。
申し訳ありませんが、加盟団体のみの受付とさせて頂きます。

テキストの内容はこちらからご確認ください。

ご希望の加盟団体には印刷費・送料実費でお送りしますので
詳しくは問い合わせフォームからご連絡ください。

JIL常任委員会新体制について

先月のJIL常任委員選挙にて、13名の常任委員を選出いただきました。
その後、2名の特別常任委員を含め下記のように決定しましたことをご報告いたします。
何かと課題山積ですが、皆で協力・連携して盛り上げて行きたいと思います。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

<2015年度~2016年度JIL常任委員会体制>

代表
(再)平下 耕三(自立生活夢宙センター)

副代表
(再)中西 正司(ヒューマンケア協会)
(再)今村 登 (自立生活センターSTEPえどがわ)

常任委員(以下50音順)
(再)秋山 浩子(自立生活センター・日野)
(新)井谷 重人(自立生活センター星空)
(再)岡田 健司(自立生活センターアークスペクトラム)
(再)河本 満幸(CIL下関)
(特)佐藤 聡 (DPI日本会議)
(再)佐野 武和(CIL湖北)
(再)鈴木 一成(CILふちゅう)
(再)中尾 悦子(自立生活センターリングリング)
(再)長位 鈴子(沖縄県自立生活センターイルカ)
(新)安原 美佐子(自立生活センター・あるる)
(特)横山 晃久(HANDS世田谷)
(新)和田 英人(自立生活センター青森)

(再):再任常任委員
(新):新任常任委員
(特):特別常任委員

<委員長>
・ピアカウンセリング委員会:中尾悦子
・人権委員会:佐野武和
・介助サービス委員会:岡田健司
・政策委員会:今村登
・研修啓発委員会:平下耕三

JILセミナー in 仙台_1269

第24回JIL協議員総会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネパール被災障害者支援0604

当会の協力団体であるさくら車いすプロジェクトのハビブさんが車いす支援のために現地入りされました。その時のレポートを送付いただきましたので掲載いたします。引き続き皆様からのご支援をよろしくお願いいたします。

■ネパール被災障害者救援基金受付口座についてのご案内

東北関東大震災救援本部は、2014年度末で活動を終了することとなっていますが基金の専用口座の開設手続きにはたいへん時間がかかるため、今回、救援本部の口座で「使途限定」で受け入れいたします。

(1)郵便振込の場合は
口座番号:00140-7-429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト

*通信欄に「ネパール被災障害者救援基金」とお書きください。

(2)銀行振込の場合は
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)支店
口座番号:(当)0429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト

*お振込みの際は、「ネパール被災障害者救援基金」へのお振込みであることを
全国自立生活センター協議会までご一報ください。

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2015年5月29日

CILカトゥマンドゥの事務所を訪問し、CILのスタッフ数名と会い、お互いに自己紹介をしました。その後、ジャウラケルの障害者キャンプへと移動し、2015年の地震以降、ここのテントに宿泊している障害者全員と会いました。そこでは、お互いに自己紹介をし、私からは2005年にパキスタンが大地震に見舞われた際のことを話し、マイルストーンがパキスタンの地震の際に、障害者に対してどのような救援活動を実施したかを伝えました。CILは、障害者の問題を政府、市民組織、政治家等に気付かせる上で、最も重要な役割を果たします。

キャンプでは、ネパールの障害当事者運動に関わる有名人たちのほとんど全員に会うことができました。中には、地震の後自宅が損壊したため、キャンプに住んでいる人もいます。
CILカトゥマンドゥの代表ガネシュKC、CILのクリシュナ・ラジ・チャウダリー、NAPDのキラン・シルパカールと彼の妻ラマ・ダカルです。
私たちは、現在の状況と、今回のネパールの地震で新たに障害者となった方々に車いすを提供する可能性について話し合いました。その後、CILのガネシュKCとクリシュナ・チャウダリーと共にNSCISAを訪問し、脊椎損傷のグループのキショル・バハドゥル・シャヒ、リシラム・ダカル、ガヤトリ・ダハル、ソニカ・ダカル、デヴィ・アチャリヤと打合せしました。そこでは、ネパールで車いすを製造する可能性について、幅広い議論が繰り広げられました。

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その夜は、クリシュナ・チャウダリー、ガネシュとともにカトゥマンドゥ・ニューバレシュワールで夕食をとりました。この夕食は、ラマとキランがアレンジしてくれました。ここでは、現況と他の国際NGOがどのような活動を行っているかについて話し合いました。

 

2015年5月30日

ハンディキャップ・インターナショナル(HI)ネパール代表のプスパック・ネワールと、障害当事者組織のリーダーであるキラン・シルパカール、ガネシュKC、クリシュナ・チャウダリー(訳注:写真にはディパックKCの姿も)とともに打合せを持ちました。
障害者の状況、ネパールの地震について、HIとその他の当事者組織が実施した救援活動について話しました。また、将来的にHIと障害当事者組織がどのように協働していけるのかについても話し合われていました。

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車いすワークショップの訪問

ラメシュ・ネパリによる私設のワークショップを訪問しました。
CILカトゥマンドゥは、2013年からアルミ製のアクティブモデルの車いすを製造しています。CILはこれまでに、このワークショップで36台のアルミ 製の車いすを製造しました。ハビブは、このワークショップの状態と生産能力等について、より多くの情報を収集しました。

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また、大学病院を訪問し、2015年4月25日の大地震で負傷した人々に会いました。

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さくら車いすプロジェクトから贈られた車いすが、ディペンドラ・シャキャさんに届けられました。彼は車いすを受け取りとても喜んでいました。

2015年5月31日  これからの活動の計画

1. ネパールにおける車いす支援(JILの支援)
2. 次のステップ
• ネパールで車いすを製造する
• 日本とパキスタンから技術支援する
•国際NGO会議(復興と再開発における障害者の役割を強調するため)
•シェルターハウス(訳注:上記「障害者キャンプ」のこと)の継続(限られた救援の中でも自立生活運動が可能である、ということの理解を広める)

 

行動計画1
• JILの支援でパキスタンから車いすを支援する、またはネパールで車いすを製造する。
• ネパールにおける車いす製造の可能性について、さくら車いすプロジェクトが調整役となる。
• 車いすは、CILカトゥマンドゥと脊椎損傷スポーツセンターとで分配される。50%はCILカトゥマンドゥによって配られ、残りは脊損センターが配ることとなる。
• 車いすシート、トイレ、ウロバッグ等その他の物資も、CILにより地震の被災者に配られる。
• もし、車いすやその他の支援が必要となった場合、JILは努力する
•車いすをどこの誰にどうやって配布するかの最終的決定はCILカトゥマンドゥが行う
• JILはネパールを最大限支援したい
• JILは地震の被災者のデータが必要である。それがあれば、車いすやその他の物資のための資金が得やすい
•  必要なものがあれば、要求しなければならない
• CILカトゥマンドゥは、より多くの情報をJILに提供し、JILはそれに従う

次のステップ

ネパールにおける車いすの製造
日本とパキスタンからの技術支援
国際NGOの会議
シェルターハウスの継続

 

ネパールにおける車いすの製造の可能性についての協議

1. パキスタンの技術者がネパールへ来て、例えば200台の車いすを製作しながら、CILネパールの人員を研修する。これが、ネパールで車いすを作る迅速なプロセスである。
2. 日本の技術者がネパールへ来て、研修を行う。ネパール人がネパールで車いすを作る。
3. 何人かがパキスタンへ行き、車いすの研修を受ける。彼らがネパールへ戻って車いすを製造する。これは長期的なプロセスになる。

 

シェルターハウス

CILは、ジャウラケルの青少年クラブに属するシェルターハウスを継続する。
クラブは、このキャンプの設立を良く思っていない。このため、CILは公共の土地または貸し地を探して、そこへキャンプを設立しようと考えている。
この活動は、今後地震の被災者が部屋や家を見つけるまでの間3ヶ月に渡り継続される。

CILは、このシェルターのための土地を獲得するべく、政府に対してアドボカシー/ロビー活動を定期的に行っている。その他にも、政府に対し以下のものを要求している。

救援・シェルター、救済・リハビリテーション・サービス、地域における自立生活

CILは近日中に国際NGOの会議を開催する予定である。
会議の目的は、国際NGOが何に対してどのように支援をするかについて幅広い議論を行うことである。また、障害者にとっては、施設ではなく自立生活が必要だ、ということに意識を向けることも目的の一つである。

CILは、国内NGOと国際的なNGO、国際社会に対し、ネパールの障害者の救援・シェルター、救済・リハビリテーション・サービス、地域における自立生活を支援するために、CILを支援して欲しいと呼びかけている。

カトゥマンドゥ大学には車いすを製造する機械のあるワークショップがあるため、CILは同大学の運営陣と協議し、ネパールで車いすを製造する可能性を模索する予定である。
CILはまた、ネパールにおける障害に優しいインフラの新設について、定期的にアドボカシーのキャンペーンを実施する予定である。

この文書は、クリシュナさんとハビブ・ウル・ラフマンが共同で完成させました。

 

メモ:CILカトゥマンドゥが独自のオフィスを持ち、強いイメージと状態で業務を続けていることは、とても重要だと思いました。
私は、自立生活運動の関係者の皆さんに、支援の可能性を検討するよう懇願します。
南アジアの文化では、人々は強いグループの意見を真剣に聞き、その見解を理解しようとする傾向があります。今こそ、ネパールの自立生活運動がその声を最大限に強める時なのです。(ハビブ)

以上

翻訳協力:大野純子さん(沖縄県自立生活センター・イルカ)

ネパール被災障害者支援0529

ネパール支援の現状ですが、現地入りされていた方からレポート、必要な支援内容等送っていただきました。

29日に当会の関係者が支援のためにネパール入りしますが、現地からの希望で、テントとブルーシート(現地ではいま購入ができない)、トイレ用品等を追加で持参します。

またゆめ風基金さんからのご紹介でNepal Spinal Cord Injury Sports Associationと連携し手動車いすの支援をすることになりました。(上記の団体ではすでに今回の地震で脊髄損傷者になった50人のウェイティングリストがあるそうです。)

引き続き、皆様からのご支援をお願い申し上げます。

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今、障害者救援本部という名で動物園の前のサッカー場でキャンプ生活をしています。66人がキャンプ生活しており、その内訳は、車いすの障害者26人、それ以外の肢体障害者8人、視覚障害者6人、介助者8人、家族6人、こども12人です。この状況の中で、ほしいもの、必要なものを話し合いました。

1.障害者が使えるトイレ。

今は不安定な簡易トイレを使っているので、トランスファーも難しい。さらに汚物処理がきちんとできてないので汚くて臭くて使えない。女性たちは、特に大変。しっかりした障害者用簡易トイレとそれに必要なテントが一番ほしいもの。このままの生活を続ければ、大きなストレスになりそう。

2.テントとその環境(ベッド、ブルーシート、敷き布団マット、タオルケット)

66人が8張りのテントで生活している。1つのテントに8~10人の雑魚寝の状態。このテントは中国の赤十字からもらったもので、地面がむき出しの状態、雨の日は水が入ってくるので、テント内がじゅくじゅくになる。ベッドは各テントに一つずつしかないので、他の者は地べたで寝ている。防水のためにビニールシートが必要。また、夜、明け方は寒いので、タオルケットのようなかけ布団が必要。寝袋は障害者は使いにくい。また敷き布団もないので、スポンジの三つ折りの敷きマットのようなものが必要。ベッドはあるがマットがない状態の固い所に寝ているので、この生活を続ければじょくそうができそう。

3.食べ物(食事に関する環境)

食べ物の調達は2種類あって、

①障害者救援本部の活動を新聞やテレビで見た者が応援に持ってきてくれる。

②会社や団体にこちらから、「米を寄付してほしい。」という具合にお願いする。

今のところ、いろんなところからの支援があり、昨日も米100kgをある会社からもらったりしたので、備蓄分もあるが、このその日暮らしの生活は、いつまで続くかわからないので不安がある。66人もの人たちが生活しているので、1ヶ月後は、食料の支援が必要になるかもしれない。ガスコンロやプロパンガスはあるが、テーブルがないので車いすの者たちは、食事がとりにくい。しかし、テーブルで食事をすると見た目が贅沢な感じがして、「障害者は優雅やのう」と周りから思われそうで遠慮している。実際、食事を調理した後、皿を地べたに並べて、おかずやごはんをよそっている。どう考えてもテーブルがあれば便利なはずだ。

4.衛生面で濡れタオルやティッシュ

キャンプ生活なのでシャワーが浴びれない。半壊程度の家の場合は、シャワーは可能だが、余震を怖がって浴びようとしない。衛生面を考えても濡れタオルは必要だ。現地では調達しにくい。

5.その他

細かいことだが、ゴミ箱、紙オムツ(大人用)、カッパ(これから雨期に入る)おむつ、電灯なんかもあればかなり便利になると思う。

*すぐに必要そうなものを5つあげたが、現地で購入可能な物もある。ただし、1のトイレの環境に関しては、現地では調達不可能である。