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ネパール被災障害者支援0520

ネパール被災障害者救援基金へのご協力をいただきありがとうございます。現在までの寄付金の受け取り状況をご報告いたします。
本日(5/20)までに2,239,098円(うち、ゆめ風基金からのご支援1,125,000円)をお預かりいたしました。皆様からのご協力に改めめまして御礼申し上げます。

現在までに、今回の震災で脊髄損傷になった障害者への車いす支援として150万円を支出しました。今後も当会では、現地の自立生活センターと協力して被災障害者支援に取り組んでまいります。

引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
■ネパール被災障害者救援基金受付口座についてのご案内

東北関東大震災救援本部は、2014年度末で活動を終了することとなっていますが基金の専用口座の開設手続きにはたいへん時間がかかるため、今回、救援本部の口座で「使途限定」で受け入れいたします。

(1)郵便振込の場合は
口座番号:00140-7-429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト

*通信欄に「ネパール被災障害者救援基金」とお書きください。

(2)銀行振込の場合は
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)支店
口座番号:(当)0429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト

*お振込みの際は、「ネパール被災障害者救援基金」へのお振込みであることを
全国自立生活センター協議会までご一報ください。

ネパール被災障害者支援0507

2015年4月25日に起きたマグニチュード7.9の地震により、ネパールの多くの地域が深刻な被害を受けました。中でも、人口密度の高いカトゥマンドゥ、シンドゥパルチョック地区、ゴルカ地区、ヌワコット地区、ダディン地区、その他の人里離れた基礎的なインフラや救援が行き届いていない地域が、今回のとてつもない災害により最も深刻な被害を受けました。今回の地震は、今世紀で最悪の自然災害であると言われています。

最新の統計では、死者は7,557名にのぼり、重傷や閉じ込められてしまっている人たちの数も相当あります。最新の情報では、負傷者数は14,536名です。数え切れない人名が失われるとともに、人々は家を、コミュニティを、そして生計手段を失いました。最新のデータによりますと、16人以上の障害者が地震により亡くなっており、人里離れた地域での状況はまだわかっていません。200名以上の障害者が今回の地震により被害を受けたと言われています。障害のある両親が死去した後、残された子どもたちの状況は悲惨なものです。

損失は、いくらかは把握されていますが、まだわからないことが多く残されています。この壊滅的な地震により、人命、財産、動物などが甚大な被害を受けました。私たちの国と国民は、今回の災害の余波を生きながらえるためにも、ありとあらゆる支援を必要としています。障害者は、この地震の最初の被害者です。インフラや警備、支援、介助者、車いすが不足していることにより、数え切れない人命が未だに危機にさらされています。多くの場所で、未だに救援を待っている人たちが居ます。また被災者の状況は予想以上に深刻です。他の人たちと同様、障害者も家族とともに、開けた場所にテントを張って避難しています。ただ、テントの数が限られているため、夜や雨の日には劣悪な状態になっています。

ネパールには、車いす利用者が利用することのできるアクセス可能な公共のトイレ、アクセス可能な交通機関、インフラが一つもありません。市場の食料品の値段も高騰しています。食糧難になることを恐れ、自分たちのために備蓄しているためです。政府からの緊急支援資金も、全ての地域に十分に届いているとは言えません。同様に、多くの人が地震で負傷し、将来的に障害を持つことになるでしょう。また障害者の家の多くも損傷、全壊していることがわかっています。何人かの人はパニックになり、迅速な救援を必要としています。ホームレスになってしまった人たちもいます。未だに小さい余震が続いているため、損傷した家には怖くて入れない人も多くいます。

このような悲惨な状況において、CILカトゥマンドゥは既に何人かの被災者に対し、救援を開始しました。キッチンと、移動式トイレのスペースのついたテント5つが、ジャワラケルの国立動物園の前のサッカー場に設置されました。女性10名と、男性15名が家族、ボランティアとともにその救援キャンプで暮らしています。ネパールFNCCI、ネパール赤十字社、その他個人による支援を受けて、CILでは食料、毛布、ベッド、尿道カテーテル、医薬品、その他必需品を、被災者に対して供給しています。被災者は、始めの数日間、移動式トイレがなく苦労しました。動物園のトイレを利用していましたが、車いす利用者にアクセスできるものではありませんでした。強い財政的基盤がない中で、CILカトゥマンドゥは四苦八苦しましたが、とにかく一歩を踏み出しました。CILは、負傷して障害をもった人々のリハビリと、家族や愛する人、親戚などを失った障害者が震災後の心の闇から脱することを支援できるように、継続的な支援を必要としています。多くの関係者が、私たちの活動がもっとも脆弱な人々に取って意味があり、かつ裨益できていると気付いてくれています。CILカトゥマンドゥはネパール政府、国内、国際NGO、個人と調整して、救援のための支援を受けています。私たちは世界中の皆さんに対し、以下のような救援セットとリハビリに必要な資金の援助を呼びかけたいと思います。

1.救援セットとして、テント、食料、衛生用品、純水、シェルター、マットレス、洋服、移動式トイレ、車いす、医薬品など

2.CILは、被災地に仮設リハビリテーションセンターを設置し、医療サービス、理学療法、介助者サービスなどを提供するための資金が必要です。

3.CILは、被災地に障害者のための恒久的なリハビリテーションセンターを設立し、長期的にサービスを提供するための資金が必要です。

4.CILは、被災者が家や宿泊所の建設、家の補修をすることで復興し、将来像を描けるようになるための資金が必要です。

5.CILは、被災者に対し、彼らが自立してコミュニティの一員となるために、収入を確保するための活動、職業訓練、能力向上研修などを提供するための資金が必要です。

6.CILは、重度障害者に対する介助者サービス、ピアカウンセリング、アクセス可能なインフラの整備、アクセス可能な交通機関、福祉用具、自立のためのILPなどを実施するための資金が必要です。

7.CILは、国内・国際的な法律、法令、政令、ネパールの障害者によるプログラムについて、アドボカシー活動を実施するための資金が必要です。

8.CILは、ネパール政府と国際社会に対し、以下のことを強く要望します。
(a)福祉機器と技術、
(b)アクセシビリティ
(c)重度障害者に対する介助者サービス
(d)雇用義務、または社会保障(年金、手当、健康・生命保険等)
(e)地域における自立生活

ありがとうございます。
クリシュナ・ゴウタム
ネパール、自立生活センター・カトゥマンドゥ

ネパール被災障害者支援0501

現地よりレポートが届きましたので下記に掲載いたします。

国内、国外の仲間、支援者の皆様へ

2015年4月25日、ネパールでマグニチュード7.9の地震があり、多くの地域が被害に遭いました。人口の密集した首都カトマンズや、このようなとてつもない震災に対応できるような基本的なインフラや、救援物資の整っていない辺境地域も被災してています。ほぼこの百年で最悪の自然災害です。これを書いている現在も、死亡者数が4349名にのぼり、重傷を負った人やがれきの下敷きになった人がそこら中にあふれています。人々は、無数の命を失うとともに、家や地域、生活手段をも失いました。地震によって、世界遺産のダハラハラ塔やダーバー・スクエアといった重要な歴史的、文化的建造物も、ただのがれきの山と化してしまいました。
このような時こそ、私たちは国の違いを超えて、一致団結し災難に立ち向かうという態度を示すことが重要です。我が国、人々は、震災の影響を乗り切って生き延びることに支援を必要としています。インフラ、安全な場所、救援物資の不足のため、おびただしい数の人々が今も危機に瀕しておりますが、この状況を変えることはできます。たくさんの地域で救済が待たれており、被災者の状態は予想以上に厳しいものです。家族と同居している障害者は、空き地にテントを張って避難所を確保しています。しかし、テントの数が限られているので、夜間や雨が降れば状況は悪化します。ネパールには、車いすユーザーが使用できる公共のトイレは一つもありません。食料品は非常に高価で、政府からの救援物資も全ての地域に十分に届いていません。多くの人が地震でけがを負ったのと同様、多くの人が近い将来、障害を負うことでしょう。カトマンズで地震によって5人の障害者が亡くなったということがわかっています。彼らの子どもたちの状況を考えるとゾッとします。彼らのための支援も探しています。
このようなひどい状況の中で、CILカトマンズは世界中の仲間からの緊急の救援物資をお願いしています。物資の内容としては、テント、食料もしくは食料と避難所のための義援金、移動式トイレ、負傷者のための車いす、スロープ、ベッドシーツ、毛布、枕、シーツカバー、薬、衣服、そして障害者の子どもたちへの支援が必要です。

あなたの支援が必要です。ぜひ、この障害者や負傷者の救済、回復のための運動に参加して下さい。あなたの支援によって、障害者とその家族がこの不測の自然災害とその後の不安要素に立ち向かう強さを与えられ、大いに勇気づけられます。

ご支援いただける方は、いつでも私たちにご連絡ください。
障害者自立生活センター CILカトマンズ
事務局長 クリシュナ・ゴータム

ネパール被災障害者支援について

関係各位

2015年4月25日に発生した地震によりネパールには甚大な被害が出ています。
当会では支援の届きにくい障害者支援を目的に急ぎネパール被災障害者救援基金を呼びかけることにしました。ネパールでは、ダスキン障害者リーダー育成事業で日本の自立生活運動を学んだ障害者リーダーが2箇所(カドマンズ・ポカラ)の自立生活センターを設立、活動しています。
当会では、上記2箇所のCILと連携して今後、救援活動を行っていきます。

早速、ネパールのCILからは「今後、車いすのニーズがたくさん上がってくることが予想されます」との連絡もきています。
そこで当会では5月下旬に第一次支援として、支援金と支援物資の輸送、ネパールへの車いすの輸送方法の調整、現地ニーズ調査を計画中です。

救援物資を日本から直接送付するのは時間とコストがかかるため近隣国(パキスタンなど)経由での物資の調達・搬送を計画しています。
そこで最優先課題として救援活動のための資金を募りたいと思います。
ぜひ皆様のご協力をお願いいたします。(*物資の受付は現在行っておりません)

■ネパール被災障害者救援基金受付口座についてのご案内

東北関東大震災救援本部は、2014年度末で活動を終了することとなっていますが、基金の専用口座の開設手続きにはたいへん時間がかかるため、
今回、救援本部の口座で「使途限定」で受け入れいたします。

(1)郵便振込の場合は
口座番号:00140-7-429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト

*通信欄に「ネパール被災障害者救援基金」とお書きください。

(2)銀行振込の場合は
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)支店
口座番号:(当)0429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト

*お振込みの際は、「ネパール被災障害者救援基金」へのお振込みであることを
全国自立生活センター協議会までご一報ください。

新刊紹介

「そのとき、被災障害者は・・・」(東北関東大震災障害者救援本部・いのちのことば社共編)が発売されました。当会でも販売取り扱いをしておりますので、ぜひお買い求めください。書籍の詳しい情報はこちらをご確認ください。

お知らせ

ホームページをリニューアルしました。今後もみやすいホームページ作りを心がけていきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。